インド人のSさんがkankoの大好物の
”辛いカレー”を作ってくれるということで、お宅訪問。
以前にもSさんのことを書いたことがありましたね。Sさんはオランダ系のインド人で、独学で日本語を学び、日本語はペラペラ。漢字も普通に読み書きできます。日本の歌謡曲、ゲーム、漫画に詳しく、kankoに『のだめ』を貸してくれた人です。
母国語のオランダ語の他、英語、ドイツ語、フランス語(少々)できるという日本人からしてみると
おったまげた人なのです。
そんなSさん。性格も日本人のように真面目で決め細やか。昨年の夏、kankoが辛いものが好物だと言うと、「カレーを作るよ」と約束をしたことをずっと忘れずにいてくれたのであります(感謝!)
「インドカレー」を作ってくれるのかと思えば、意外にも南米の
スリナムカレーだということ。
なぜ、Sさんが南米のカレーを作るれるのかというと・・・
南米の
スリナム共和国の存在を知らなければいけませんね(ってkankoも初めてその国の存在を知ったのだけれど)
スリナム共和国(スリナムきょうわこく、Republiek Suriname)は南アメリカの北部に位置し、東のフランス領ギアナ、西のガイアナとの間にある共和国。南はブラジルと国境を接し、北は大西洋に面しています。
スリナムは元オランダ領。1975年11月にオランダから独立した若い国。住民構成は多様化していて、最も多数を占めるのはクレオール系黒人とインド系、ついでジャワ(インドネシア)系、中国系が多いそう。ほかに、ヨーロッパ系や少数の原住民がいます。彼らはそれぞれに、出身民族の文化的伝統とライフスタイルを受け継いでいるものの、お互いに共存していて、表立った民族間の対立は見られないそう。多様な文化が混淆して醸し出される独特の雰囲気をもつ国だそうな。
ということで、Sさんのご両親はスリナムが独立したのを機にオランダに移り住んだインド人で、カレーもスリナム流というわけですね。(勉強になりました)
それでは、Sさんに張り切ってスリナムカレーを作ってもらいましょう!Sさんにとっておふくろの味だそうです。
(材料:4人分)← Sさんが用意したものを見て書いただけなので適当です
鶏肉 好きなだけ
玉ネギ 4つ
ニンニク 3カケ
マサラ 大さじ3(辛さは調節)
スリナム唐辛子(黄色いの) 3つ(辛さは調節)
お水 1/2カップ
ブイヨン 1個
黒胡椒 適量
付け合せ
キャベツ (SAVOYタイプでなく、日本のキャベツに近いタイプを使用)
タマネギ
塩
ホワイトペッパー
ブイヨン 適量
お水 少々
1・すり鉢でスリナム唐辛子(ロンドンでは手に入るのが難しいらしい。オランダには売っているそうな)とニンニクをすりつぶす。
このすり鉢、欲しい~
こんな感じになるまですり潰します
2・熱した鍋に油を引き、みじん切りにしたタマネギが透き通るまでよく炒め、1ですりつぶしたニンニク等を加える。
3・タマネギからよい香りがしてきたら、マサラを加える。
4・いったん火を止め、そこに鶏肉を豪快に投入(鶏肉に下味はつけていません)。とり肉に黒胡椒(かなりの量でした)をふりかけ、鍋の中でよく混ぜ合わせる。(おそらくここで、チキンに下味をつけている。洗いものを少なくするワザですね)
このような状態になるまで、よく混ぜあわせチキンに味をしみこませる
5・火をつけ、様子を見ながら、お水を少しずつ足していく。(Sさん曰く、お水はお肉やタマネギから出てくるのであまり必要ないらしい。水が貴重な熱い国の料理って感じだね)
6・蓋をして(アルミホイルでも)10分くらい煮込む。時々かき混ぜながらお水を足し、砕いたブイヨンを入れる。
7・チキンに火が通り、軟らかくなるまで弱火で(30~40分)煮込んでいけば、完成!
スパイスのよい香りが部屋中に漂ってきて、食欲をそそります。
Sさんが料理している間、ゲストの皆さんは、Sさん所有の日本のDVD(JUDY&MARRY、中島美嘉とか)を鑑賞しつつ、Sさん所有の漫画に没頭。漫画喫茶のようでした・・^^;
こちらがスリナムカレー
水を全然使っていないのにまるでスープカレーのよう。鶏肉から出てきたスープがスパイスとよく混ざりあってて、旨みのあるスパイシーカレー!
辛さも「うんと辛くして」とお願いしたので、kanko好みの辛さで大満足です。
ただ辛いだけでなく、奥深い辛さ。少ない材料で簡単に作れるわりに、美味しくて満足感いっぱいのカレーです。ちょっと手に入りにくいスパイスもあるけれど、何かに代用して作れなくもなさそう・・。
付け合せのキャベツもカレーと相性抜群
この料理も、お水をあまり使わず、キャベツを蒸すような感じで仕上て行きます。
1・キャベツを食べやすい大きさにきる
2・鍋にキャベツを芯のものから引いていく
3・お水とブイヨンを加えて、弱火でじっくりむしていく
4.塩・胡椒で味をととのえ、キャベツが柔らかくなったらできあがり。
コイツは簡単でうまいぞ~。
食後は、Sさん所有のカラオケ、ゲームと初めて訪れた人の家なのにすっかりくつろいでしまいました。Sさん、本当にご馳走様。ありがとうね。あなた日本人として全然やっていけるよ。